体験教室・中高生クラス「手のデッサン」
2020年11月10日
一日一歩、
さあ、がんばろう~!!
この度は中高生クラスの体験教室を行いました。
テーマは「手のデッサン」です。
鉛筆で自分の手を描いてみよう~
手は顔ほどにものを言う絵画的モチーフです!
手の動きで画面が面白くなります。
手は形も面白く、そして自分の体の一部として大事なものです。
指先の動きは脳に直結しているとよく言います。
指先など、細部に美は宿りますよね。
手は、機能美と繊細な美がバランスよく備わっている感じがしますね。
デッサンにもってこいのモチーフですね!
ということで、本日のポイント!!
手という名称にとらわれて、形としてみることを邪魔する場合があります。
まず手を純粋に形として観察することがデッサンではポイントになります。
その手の境界線が形となります。
その境界線を見るときに、手ばかり見るのではなくて、外側の形も見ていくと、客観的に形を追うことができます。
これが、図と地の関係です。
では、レッツスタート!!!
モチーフとなる手の形を決め、画用紙の上に固定します。
形を見えやすくするために画用紙に置きました。
手の形と、その外側の形をバランスよく見ながら形をとっていきました。
デッサンの描き始めは、鉛筆は柔らかく持って、細かい線にならないように始めると、形を大きくとらえることができます。
鉛筆の線も柔らかく、のびやかな線が描けていて、いいかんじですね!!
大きな形がとらえられています。
そして、次のステップとしては、
部分的に線の動きを丁寧に描き込んでみましょう。
凸凹、線の強弱、など、など。
そして、次は、立体感をつけましょう。
線を追うことで、立体感を表すこととなる面をある程度つかんでいると思います。
線に存在感を増すために、肉付けをする感じです。
モチーフの手を大きな面でできた構造物として観察し、多面的に描写を足していきます。
いい感じに鉛筆が色がのってきましたね。
大きく鉛筆のタッチを重ねることで、自然に緩やかな色調が作られています。
そして、最後に自分で描いたものを離れて見る!これめちゃ大事!
形はとれているか、何が足りないか、どこが描きすぎかなどなど、客観的にみる作業になります。
ここで、最後の締め作業が決まりました。
指先をもう少し暗くしたいとのことです。
伸ばした指は手の甲より暗く見えていましたが、実際描いたものは、暗さが十分でなかったとのことです。
指先などの形は空間に触れているところなので、とても重要ですね。
では暗さを足していきましょう。
完成です!!
90分と短い時間でしたが、手の形をしっかり観察して描かれていますね。
最後に足した暗さも濃淡の幅が増えて、自然な深みが出ました。
質感も柔らかくいいですね。
指先など描くところはしっかり見て描いて、短い時間での描き分けも効いていますね。
手はこういうものだという思い込みで描いては、形が見えてきません。
しっかり形を観察した良いデッサンになりました。
これからもいっぱい描いていってくださいね~~~!!!
デッサンははまると意外に面白いよね!
けやき画塾