中高生クラス 平面「模写 Paul Klee 3回目」 完成!!
2020年6月14日
雨降って地固まる、けやき画塾です。
今日の雨にまつわるセレクトは、ことわざから~。
英語では、”After a storm comes a calm.”
雨降って地固まるとは、揉め事の後は、かえって良い結果や安定した状態を保てるようになることのたとえ。
人は雨を嫌がるものだが、雨が降った後は、かえって土地が固く締まり、よい状態になる意味からきている。
今回の模写はまさに雨降って地固まるでありました。
コロナウイルスで自粛とになり、この課題も2ヶ月ほど休止しました。
休止によって、また新たに美術に向き合い、模写も落ち着いて取り組めたのではないかなと、出来た作品を見て感じます。
今回の模写でまねる力の芽を発見してほしいです。
私が言うまねる力とは、人のやることをよく見て、その本質を掴み、技を盗んで自分のものにできる能力です。
「まねる」という言葉は「まねぶ」から生まれており、「学ぶ」と同じ語源とされます。つまり「まねる力」とは「学ぶ力」に他なりません。「学ぶ力」もまた、「生きる力」そのものだと言ってよいでしょう。
まねる力というものを中心に捉えた場合、ボーとしていることがなくなる。常に何か技が盗めないかと思って技を見ることが必要です。
まねる力 模倣こそ創造である 斉藤孝 より
花をさとることである。
花と、おもしろいということ、珍しいということと、この三つは同じ意味合いのものだ。
しかし珍しくなければならぬからと言って、世の中に全くないような珍奇な風体の能をやりだすというわけのものではない。花伝に説いてある内容を、すべて稽古し終えて、その上で申楽をやろうという時に、その学んだ芸の数々を、必要に従って取り出すがよい。
花伝書(風姿花伝)世阿弥編 川瀬一馬注、現代語訳 第七別紙口伝 より
本日は、中高生クラス「模写 Paul Klee 3回目」を行いました。
本日完成しました!
自粛を乗り越え、最後までやり遂げました!やったね!
では模写最後のポイントは、
All is well that ends well.
英語で言ってみた!終わりよければすべてよし!!
今日はここ目指して、レッツスタート!!
では、ゴールには後何が必要か!
①口 ②線 ③背景のトーンの調整
この三つを乗り越えたらゴールはおのずと見えてくるはず!
①口はちっちゃくて忘れていました!
口あったのって感じよね。フリーハンドでらくらくクリア!!
そして、②線です。
習字で鍛えた線をここで披露して頂戴っとハードル上げちゃいました!
スイスイと滑らかに細い線を描いています。
像がイキイキしてきましたね!
ここは緊張感半端ないところ。
日ごろの鍛錬が発揮されてるね!
そして、難なく②番クリア!
そして最後の関門③背景のトーンの調整です。
いい下地ができているからそこをいかしつつ、またマダムといいバランスで調整していきたいね~
何色がいいんだろうね。黒だけではよくなさそうだね。
ここは、グレース技法で挑もう!
グレースとは、薄い絵の具の層を重ねて描く技法です。
例えば、ダビンチのモナリザは、いい参考作品です。
この技法で、トーンを近づけていきましょう!!
一層目。
おおぅ!
いい色ジャン!その調子でドンナンナルカナ~
二層目~三層目。
奥行き出てきたね~マダムの空気感出てきた。
ここらで、ちょっと乾かして、最後の締めに向かおう!
ちょっとお茶休憩。
今週から学校が通常運行になって、クラス全員集合するとのことで、どきどき~だそうです。
ダヨネー!どんなやつらがいるか楽しみだよネ^^
そんなこんなで、乾燥したで!!
最後の仕上げや!
もう一層バシッとかけて画面しめとこか!!
背景決まったやんか!やったやん!
そしたらば、ここで生徒さんが、「マダムがちょっとポップすぎる・・・」と、
新たな課題を発見して、解決方法はマダムもグレースしてみよう!となりました。
最後の大勝負でんな!
いいと思います。
背景よりより絵の具を薄く溶き、3回ほどグレースしました。
完成しました!!
ジャジャーン
作品の全体感を捉えたよい模写作品になりました。
下地作りから始まり、形と線のバランス、そしてトーンの調整とクレーのいいところいっぱい模写できていますね!!
今回の模写で、たくさんの絵画技法もゲットだぜ!
最後までやり遂げて、いい作品になりました。
ワンダホォ~~^^また模写しましょね~
けやき画塾