少年・日曜日・毎週クラス「ゴッホの模写」3回目
2020年10月5日
実りの秋ですね、けやき画塾です。
稲刈りの時期ですね。
散歩に行ったら、稲刈りが始まっていました。
毎年散歩のときに目にする景色ですが、水が引かれた田に美しく植えられた青い苗から、
夏には太陽の光をたっぷり受けまっすぐ緑濃く葉が伸びて、秋に稲穂を実らせ黄金に輝く光景は、いまさらながらすごいことだと感じます。
しみじみ~~。秋って、しみじみしちゃいますよね。
ゴッホの手紙から
自然から、ぼくは色調の配置に際してなんらかの順序の秩序と正確さを確保する。ぼくは自然を研究して、ばかげたこと、道理に合わぬことをせぬようにする。しかし、色彩が自然の中で美しく見えるのと同様ぼくのカンバスの中で美しく見えるかぎり、ぼくの色が正確に同じであるかどうかをあまり気にかけはしない。・・・
実りの秋に、豊かな自然から観察し、自分の色の探究も楽しそうですね!!
本日、少年・日曜日・毎週クラスにて、「ゴッホの模写」3回目を行いました。
下地も出来つつある状態です。今回は、下地を生かし、タッチをいかした描写を重ねていきましょう~
本日のポイントは、
ゴッホは、色を多様な方法で使用し、表現しています。
色彩画家ゴッホ恐るべしです。
色の輪郭線で、色の調和を図っています。
そして、固有色でない構造上加えられた色を用いて、距離感や、変化を生む表現をしています。
とても色を駆使して、画面を作りこんでいます。
では、その辺も今回見ていきましょう~
では、レッツスタート!!
床の下塗りも入って、椅子の形が鮮明になりましたね!色面の構成がはっきりして、画面力が強くなりました。
このいい勢いをさらに伸ばしていくため、筆のタッチをいれて、面白みを足していこう!
まず床を乾かしている間に、壁のタッチを入れよう!
ゴッホの絵をよく見てみると、壁は横向きの細かめのタッチが重なっているね。
壁の平面的な感じを表していると思います。そこを模写してみよう!
いいかんじだね!壁を描くことで、また、椅子がしっかり見えてくる!不思議だよね~
そして、②の色線を描いていきましょう~
なぜここに、緑に青が混ざった色が使われているのか。
床のオレンジ系の茶色と椅子の黄色をわけるためです。緑青はこれらの色と、色相のなかで補色の関係です。
色の輪の中で、正反対の位置にあるのが補色となります。例えば黄色と紫など。
実際の椅子にはない色、補色をつかって、絵の中でよりいきいきした空間を作っています。
なんか、一気に椅子が、浮かび上がってきたね!
そして、その勢いで、床の線も入れておいて、次回のさらなる描写につなげました。
椅子の座る面のタッチも描き入れ、厚みが出てきました。筆先をバサバサする技法を思い出し、使っていました!技だね!
画面に大きく配置された椅子に、立体感が加わり、さらに、絵のボリュームがつきました。
動きも出て、グレイト!!!です。
最終は最後の締めくくりとして、絵の具の力をダイレクトにのせて、重みをつけていこう!
バシッときめましょう~~
ゴッホ先輩来週もよろしくお願いします!!
けやき画塾