中高生クラス「身近な物のデッサン・ガラスびん」3回目、完成!
2020年9月27日
もうすぐ10月ですね、けやき画塾です。
10月、なんか楽しいこと予定したいなと思う今日この頃。
何しよう・・・。
中高生クラスでは、デッサンが続きました。
私が学生の頃衝撃を受けたデッサンがあります。
安井曾太郎のデッサンです。
この明確ではっきりしたデッサン!!
力強さと、大きな表現!
めちゃかっこよくないですか!!
衝撃を受けたものです。
安井曾太郎(やすいそうたろう)
1888年5月―1955年12月
大正から昭和期の日本の洋画家です。
京都中京区の木綿問屋の五男として生まれる。親の反対を押し切って、絵の道に進む。1904年、聖護院洋画研究所(のち関西美術院に発展)に入所し、浅井忠らに師事して絵を学び始める。この同時期に梅原龍三郎もここで学んでいた。日本の洋画巨匠がこの時にすでに出会い、一緒に学んでいたとは!
そして、1907年、安井は、先輩画家の津田青楓が渡欧すると聞き、自分も渡欧することを決意し、渡欧。
フランスのアカデミー・ジュリアンに学んだ。その留学時にデッサン力が鍛えられ、土台を築いた。同学校のデッサンコンクールで賞を独占したとのこと。
卓越したデッサン力で独自の日本的洋画を作り出し、日本の洋画界をリードした代表的洋画家です。
金蓉
1934年
油彩・キャンバス 96.5 x 74.5 cm
東京国立近代美術館蔵
肖像画を得意とした安井曾太郎の代表作の一つ。
この構図のかっこよさ、つま先から頭の先に流れる動き、なんともいえない画面上のバランス感覚。
そして、形の面白さ、色のすっきり感。
写実なのに、独特な世界観!安井スタイル!!!
これは、このデッサン力の上に成り立っているものとしか言いようがないですね!!
絵を描くには、対象をよく見て描かなければなりません。描くときいには、元気よく描かなければなりません。
1949年 安井曾太郎
本日は、中高生クラスにて、「身近な物のデッサン・ガラスびん」3回目を行いました!
本日完成しました!やったね~~
デッサン続きで大変でしたが、よくがんばったね~
もう、描くの見ていましたら、鉛筆の使い方、腕の使い方、身についていました。
すばらし~~
では、最後のポイント、チェキラ!!
この前は暗い部分の描きこみをしたので、今回は光のハイライトを描き込んで、ガラスの質感をよりアップしよう!
そして、最後の調整を大きな視点で行い、仕上げましょう~~~!
ではレッツスターーート!
ガラスの回り込みの部分は、複雑な表情が出ているところ、ここを描き込んで、よりガラスびんらしさを表現。
今回は、ハイライトを消しごむで思いっきり作ります。
消したら、他の描写とバランスをとるため、周りを再度描きます。
この繰り返しです。とにかく、ぴかっと光っているところは、思い切って消しゴムで消してみよう~~。勇気100%です。
次は、ガラスびんのアウトラインの強弱だす!
外界に接している部分、緊張感が生まれるよ!
そして、ビン全体の立体感をもう一度確認。大きく見ていこう!
鉛筆を大きなストロークで線を入れているのが、とてもいいいいいいいい!!
ラベルもビンの立体に沿った一部として、もう一度描きこみ!
ビンがシュッとしたので、テニスボールを引き締めていきましょう~
手前の描写を付け加えて、質感プラス!
そして、テニスボールのラインは白ですが、影の部分は暗くいです。グッと暗く描こう!
そして、締めくくり!余白をキレイにしましょう~。
なぜ、こんなに汚れているんだ!と驚きであります。デッサン、がんばったからなんだな~
しみじみする瞬間です!
きれいになったところで、最後に全体的に見て、微調整して、
完成です!!!!
グレートーンが美しい作品になりました。
デッサンを数枚見させていただきましたが、自分のトーンが生まれていますね!
ビンも透明感があって美しく表現されています。
ラベルのきっちりした描きこみが効いていますね!!
ビンとボールの位置関係も描かれていて、よいですね。
大きな作りこみと、細かい調整。
いろいろやることありましたが、その積み重ねで、すてきなガラスびんできました!
トゥインクル~~~!
けやき画塾