中高生クラス「模写 Paul Klee」一回目
2020年4月5日
桜が満開ですね、けやき画塾です。
不要不急の外出を控える日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
ちょっと運動しに出てみれば、桜が満開でしみじみしました。これもしかしたら、先週も言ってたかも・・・^^
桜はコロナとは関係ないんだな~~と。
そして、も一つびっくりしたのが、人が多い!!いつも以上に人が多かったです。
近場の桜にちょっと一息ですね。
百人一首61番歌
いにしえの 奈良の都の八重櫻
けふ 九重に にほひぬるかな
伊勢大輔(いせのおほすけ)
現代語訳
昔の奈良の都に咲いた八重桜が、今日はこの新しい都の宮中に美しく咲きました。
そして現代2020年、まことに困難な状況でも、すぐそこで、桜は美しく咲いていますね。
本日は、中高生クラスにて「模写 Paul Klee」を行いました。
学生さんは休校延長を受けて、なんともいえない気分だろうなと思います。
そこで、ちょっとお勉強的なことしましょう~~
それは、模写です!!
レッツ、先輩芸術家 クレー先輩から勉強しよう~~
本日のポイントは、
生徒さんは前に、クレーが好きと言ったいたので、クレーを模写することにしました。
クレー先輩とはどんな人?
Paul Klee(パウル クレー)
1879-1940 20世紀のスイスの画家
【芸術とは目に見えるものの再現ではなく、見えるようにすることである。】
クレーのポイントは、
①音楽的要素が絵に反映されている。
②色彩と線を重視した、表現主義にも属さない独特の作風
③バウハウスで造形や色について教鞭をとっていた。理論的美術作家。
クレーは音楽系の両親をから生まれ、結婚した妻もピアノの先生だった。
そして、本人もバイオリンを小さい頃から行い、プロ級だったとのこと。
そのルーツが絵画に色濃く出ていますね。
色と線のハーモニーはクレーの中で、理論的に考えられて構築されていたんですね。
はじめにクレーの画集から好きな一枚を選びましょう!!
そして、こちらになりました!渋い系ですね!
大きい作品で、150 x 100 cm 素材は油画・水彩/麻布です。
次に、トリミングです。
縮小寸法を割り出し、画用紙を縮小サイズに切っていきましょう。
ここは計算ですよ~~頭使いますよ~~^^
縮小サイズを割り出す計算式は、このちょっと前に学校で習ったばかりとのこと!!
タイムリーーー
実用に使って復習ですね!!
そして、トレースに入ります。
コピーした絵を分割して、線で仕切ります。
そして、画用紙も同様に仕切っておきます。
そうすることで、仕切られた範囲で形を見て正確に写すことが出来ます。
大まかに全体的に写すのではなく、細かく観察して形を積み重ねて、全体を写します。
よく見て描きましょう~~
模写は脳の刺激になりますね~~
他人が描いた絵ですからね・・・
自分の感覚とは違うところもあるものね~~
そしてちょっとここで、ティーブレイク!!
休憩しながら距離をとって、描いたものを見直します。
離れてみるのは大切だね。見えなかったものが見えてくる!
そして、今日最後の仕事、下塗りをしましょう。
クレーの作品をよくみると、地塗りがされているように見えます。
どんな色で、どんな感じに塗られていますか~
よく見て考えてみよう!
実物は油彩ですが、ここはチャレンジしていきましょう!
画用紙にアクリルグアッシュで素材が異なりますが、本物に近づくよう、よく観察して、作っていこう!
結果は、
ちょっとピンクに近い茶色で、パサパサした感じである。
では、塗っていきましょう。
パサパサ感出ていますね!
下書が消えちゃいそうですが、気にしない。
白がなくなるように全体的に着色していきたいので、スポンジ筆で柔らかく、パサパサ筆跡をいかしながら塗っていきます。
いい感じ、できてきましたやん、下地が!!
そして、筆のタッチを再度加えて、より深みを作っていきましょう!
下地完成!!!
パサパサタッチが表情豊かです。
よく耕された土の田んぼができあがりました。
模写はその絵がどのようにして作られているか、見分けていく楽しさがあるね!!
つぎは種まき、水やりかな!!
ガンバ!!
来週楽しみですね!
けやき画塾